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オペ室で働くナースの気になる給与(年収)は?

病棟勤務と同じか若干高めの病院がほとんどです

お金よりも得られる専門性が魅力

大学病院や緊急性の高い手術を多く実施している病院では交代制となっていますが、その他の病院ではオンコール体制をとっているのが、一般的です。

したがって、交代制では病棟の勤務と同様に夜勤手当が付きますが、オンコール制度ではオンコール手当(待機手当)に加えて、オペ室へ行った際に別途手当が支給される形をとっています。

そのため、オペ室で働く看護師さんの給与は、オンコールの頻度・回数により変動することになりますが、平均すると病棟勤務と大きく収入が変わることはない(同等か若干高め)病院が大半です。

手術室の看護師は、通常の病棟や外来勤務では習得が難しい専門知識を得ることできるため、キャリアを積んで、将来は師長など目指すなど将来のビジョンがハッキリしている方が多い職場です。給与よりもそれ以外の面で得るものが大きい職場といえます。

なお、一部の病院では特別勤務手当や寮を優先的に入れるなどの待遇を設けているケースもあります。

年間オペ数、勤務形態、週末・夜間オンコールの頻度などを把握しておきましょう

施設の見学も行いましょう

オペ室(手術室)へせっかく転職しても、入職後しばらく経つと、「オペ件数が減ってきて、病棟勤務へ回されないか心配…」「オペ数が多いので勉強になるけど、忙しすぎてなかなか休みが取れない」との声も聞かれます。

インターネットの求人サイトでは全国の医療機関におけるオペ室の求人情報が数多く掲載されていますが、応募の際には以下の5つの項目をチェックして、入職後のミスマッチを防ぐようにしましょう。

手術室専属か外来との兼務か

オペ室が10~20室あり、常に稼動状態にある大規模な総合病院や大学病院などでは、看護師は手術室専属という形で働くことになるため、患者さんへの術前訪問を除いては、病棟や外来で業務を行うことはありません。

一方、中小規模の医療機関ではオペ(手術)がない日も多いため、看護師は普段は外来や救急処置室に勤務して、オペが行われる際に部署割という形でオペ室で働くということになります。希望する医療機関がどちらの体制になっているかをしっかりと把握しておきましょう。

手術件数とオンコールの頻度

症例数が豊富な医療機関でバリバリ働いて、専門的な知識と技術を身に付けたいご希望の場合、年間の手術件数は重要なチェック項目となります。

その一方で、手術室の業務は、他の部門に比べて集中力と体力を必要とし、肉体的・精神的な負担も少なくないため、オンコールの頻度がどれくらいなのかも把握する必要があります。

オンコールは月1、2回から週に1,2回まで医療機関によって大きく異なります。特に小さな子供がいる家庭の場合、週末や夜間のオンコールの頻度はワークライフバランスを考えるうえでも重要となります。

手術の種類

オペの種類(消化器・脳神経・整形・産科・眼科など)によって、手順、器械も大きく異なります。大規模な総合病院や大学病院などでは、外科系の全てのオペに携わることになりますが、特化して「極めたい!」と希望する診療科がある場合には、単科の手術や術後管理を専門に扱う医療機関の手術室に勤務するほうが、多くの症例数を経験できるため効率的です。

専属の麻酔科医の有無

専属の麻酔科医がいる病院では、執刀医と麻酔科医の意思疎通がスムーズに行えるため、看護師の負担が少なくて済みます。ただし、フリーランスで働く麻酔科医が増加傾向にあることと、手術件数が少ない医療機関では人件費などの問題もあり、オペの際に非常勤の麻酔科医に依頼するところも少なくありません。

この場合、オペ室の看護師は執刀医と麻酔科医の間に立ってサポートしなければならないため、精神的な負担が生じることになります。

手術室とスタッフの数

医療機関の規模とも関係しますが、手術室の数、配属されている看護師、看護助手、ME、外部業者はどのくらいいるかによって、オペにおける負担の度合いも変わってきます。中央材料室の業務を手術室の看護師が兼務するケースも多いので、その有無も調べておきましょう。

また、スタッフの感染対策として、着衣、用具をはじめ、どのような予防措置が整備されているのかも確認します。

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