手術看護認定看護師の概要

2012年1月現在、208人が認定を受けており、全国の医療機関で活躍しています

病院の資格取得支援があれば助かります

手術看護認定看護師は日本看護協会による認定資格で、手術看護の分野において、熟練したスキルと知識を活かし、周手術期(術前・中・後)の患者さんに対して質の高い看護を提供できる看護師に与えられます。

具体的には医療現場で以下に挙げる3つの役割(実践、指導、相談)を果たし、看護のケアの広がりと質の向上に貢献することが求められます。

実践…患者さんへの術前訪問で、慣れない手術や麻酔へ不安・緊張が少しでも和らぐように心理的なサポートを行います。患者さんの状態を的確に把握して、術中看護に生かせるように、術前訪問の施行率が上昇するように働きかけを行います。

また、手術合併症を起こさないように、皮膚・排泄ケア認定看護師等と連携し、体圧測定や小枕作成を行い、手術体位に関連する皮膚・神経損傷予防対策の改善に努めたり、安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理等)を行います。

指導…日常のケアを通じて、手術体位に関連した皮膚・神経損傷予防方法や体温管理方法などの指導を行ったり、手術室のスタッフがEBNに基づいた看護実践を行えるように定期的に勉強会を開催します。

相談…手術室スタッフから、看護実践の中でわからない事や困った事、ケアの方法についての相談を受け、一緒に解決策や改善策を考えます。

認定審査を受けるためには、東京女子医科大学看護学部 認定看護師教育センターで、6ヶ月以上の連続した教育を受けることが必要ですが、入学条件として、保健師・助産師および看護師の資格取得後、実務研修が通算5年以上あり、なおかつ…

  • 通算3年以上、手術看護分野での看護実績を有すること。
  • 手術看護における機械出し・外回り看護師の実績を有すること。
  • 現在、手術看護部門で勤務していることが望ましい。

…の3つの条件を満たしている必要があります。

授業の総時間は総時間は615時間以上(うち学内演習および臨地実習を200時間以上)となっており、研修修了者は毎年1回実施される日本看護協会認定看護師認定審査を受けることができます。無事に審査に合格し、登録手続きをすれば、晴れて認定看護師の仲間入りとなります。

2012年1月現在、208人の方が認定を受けており、その高度な専門性を全国の医療機関で活かしておられます。

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